この虫の名は?

ある日、家を出てアパートの階段を降りようとしたら誰かに見つめられているような気がしました。

壁を見ると小さなヒゲおじさんがいました。

 

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このヒゲオジサンは、モンクロシャチホコという蛾の仲間です。

ほぼ日本全国に分布しています。

成虫は6月〜8月に見られます。

 

幼虫は見た目が大きく(50mm)黄色の毛が見られ毒虫っぽいですが毒はありません。刺される心配はないです。

桜によくつくので「桜毛虫」とも言われます。桜の木で大量発生することもあります。主にバラ科の植物に発生します。

無害ですが食欲旺盛で葉を大量に食べるので、桜の木が丸裸になることもあります。

公園のバラ科の樹にこの虫が大量に発生しても無害な虫ですので、どの自治体でも基本的には駆除しないようです。

駆除剤の方が人体に悪影響であり、人だけでなくその他の生き物にも駆除剤の方が毒になるからです。

 

実はこのモンクロシャチホコの幼虫は、一部の昆虫食マニアの間では「美味しい虫」らしいです。

桜の葉を食べて育った幼虫は調理すると桜の香りがするようです。